2010年11月14日

7 SINNERS / HELLOWEEN

〈2010年感想 9枚目〉
ヘヴィ,スピーディ&メロディアス,これこそがハロウィンのヘヴィ・メタル!
7シナーズ
7シナーズ
  • アーチスト: ハロウィン
  • 発売元: ビクターエンタテインメント
  • 価格: ¥ 2,700
  • 発売日: 2010/10/27

01. Where The Sinners Go
02. Are You Metal?
03. Who Is Mr. Madman?
04. Raise The Noise
05. World Of Fantasy
06. Long Live The King
07. The Smile Of The Sun
08. You Stupid Mankind
09. If A Mountain Could Talk
10. The Sage The Fool The Sinner
11. My Sacrifice
12. Not Yet Today
13. Far In The Future

 ドイツ産ジャーマン・メタル・バンドの13thアルバム。今年がデビューから25年目なので,ほぼ2年に1作の頻度でアルバム制作をしていることになります。前作からのメンバーの変更はありません。ちなみに本作の題名はキリスト教で言われる“7つの大罪”に由来するようです。

 流石にジャーマン・メタルの代表格として名を馳せるバンドだけに楽曲の安定感は素晴らしい。HELLOWEEN特有のキャッチーさは勿論のことですが,今作で特徴的に見られるのは重厚で劇的な正に“ヘヴィ・メタル”を強調した音楽性です。それは#2の題名を見ても分かる通り。力強さと速さに溢れる楽曲の数々がたまりません。それは逆にHELLOWEENの持ち味であったコミカルさを備えた多彩な旋律を減退させる結果になっているとも言えますが,少なくともここ最近の作品に不満を抱きがちであった自分としては,新たに彼らが見出したこの路線を強く支持したいと思います。勿論,『守護神伝』や『MASTER OF THE RINGS』,『THE TIME OF THE OATH』といった終生聴き続けるであろう名盤とは比較にならないけれど,今世紀に入ってからの作品群の中では随一の作品に思えます。逆に言えば,それだけ自分の中でここ最近のHELLOWEENの作品が好みではなかったということも言える訳だけれど。

 お気に入りの曲は何と言ってもキラーチューンといって差し支えないであろう#3。名曲“Perfect Gentlemen”の続篇とされるに相応しい加速する躍動感が実に心地良い。これはライヴ映えしそうな楽曲だと思います。続く#4と#5も素晴らしい。それぞれバンド創設時から在籍するGのマイケル・ヴァイカートとBのマーカス・グロスコフの手に因る楽曲です。#4はフルートを交えた一曲。#5は劇的な起伏の激しい疾走曲。哀愁の漂う旋律も魅力的です。キャッチーな曲だけに一番巷間に膾炙し易い曲かもしれません。同じくマーカス・グロスコフの#9も大好き。全般的にVoのアンディ・デリスの曲は印象が薄い。#3もGのサシャ・ゲルストナーの作曲だものね。

 非常に楽しめた作品でした。『BETTER THAN RAW』以来,低調気味だった自分の中で見事に復権を果たした作品であると言えます。これまでの安定感はあるけれど突き抜けた素晴らしさを感じない印象を鮮やかに払拭し,デビューから25年経つ現在においても充分な存在感を強調し得る稀有なバンドであることを証明したように思います。久しぶりに爽快感の残るHELLOWEENの新作でした。

 余談。毎度のことながら,アートワークやブックレットは凝っています。このあたりの妙な拘りは結構好き。題材となった“7つの大罪”に擬えたメンバーの写真も楽しい。ただ,初回限定のデジパック仕様は余り好みではないので止めて欲しいなと思います。
posted by 森山 樹 at 23:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 感想
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