2010年01月14日

DOUBLE MOON / LIV MOON

〈2010年感想 1枚目〉
“4オクターヴの美神”が遂にその全貌をあらわす!
DOUBLE MOON
DOUBLE MOON
  • アーチスト: LIV MOON
  • 発売元: ビクターエンタテインメント
  • 価格: ¥ 3,045
  • 発売日: 2009/12/16

01. HISUI〜Nephrite
02. 月架
03. DOUBLE MOON
04. THE PHANTOM OF THE OPERA
05. Interlude〜The River Of No Return
06. A Wish
07. オトナキサケビ
08. 鮮やかに…
09. Interlude〜Privileged
10. WILD CREATURES
11. ESCAPE
12. TIME TO SAY GOODBYE
13. GOOD NIGHT
14. LA LUNA(Bonus Track)

 日本産シンフォニック・メタル・バンドの1stアルバム。

 Voは元宝塚歌劇団員の岡本茜ことAKANE LIV。その歌声は確かに素晴らしいものがありますが,残念ながら楽曲にそれ程シンフォニック・メタルとしての魅力を感じません。と言うよりも,シンフォニック・メタルという言葉だけが先走っている印象が強いです。音楽そのものは悪くないのですが,シンフォニック・メタルを標榜するには微妙な感じがします。作曲者自体がそもそもHM畑の人間ではありません。少なくとも欧州系のシンフォニック・メタル好きを対象とするのであれば,やはりそれなりの作曲者・演奏者を用意するべきかと思われます。

 楽曲自体はそれぞれに多彩で個性的。それなりに心惹かれる曲がないではないです。しかし,AKANE LIVのVoを上手く活かしていない感が残ります。特に#1や#2での奇矯とも思える高音は宝塚出身者らしいとは思うのですが,著しく魅力に乏しいものがあります。宝塚+シンフォニック・メタルの組み合わせは秀逸だと思うのですが,少なくともこの作品においてはバランスの悪さが先に立ってしまっています。基本的には好きな類の音楽で期待は大きかったのですが,その反動もあり,この作品に関してはあまり楽しむことが出来ませんでした。同系統で名前の挙がるNIGHTWISHやWITHIN TEMPTATIONらとは現段階で比較するのは酷というものでしょう。逆にメタル好き以外を対象とした方が受けがいいような気がします。それでも基本的なVoの力量自体は十分に備えているだけに第2作目での大きな躍進を期待したいと思います。

 敢えてお気に入りの曲を挙げるならば#7や#11あたり。特に劇的な#11は本作品の白眉と言っていいと思います。悲愴感溢れる#7もなかなか印象的な佳曲。#4は同名の有名ミュージカル曲のカバーですが,NIGHTWISHによる同曲の方が印象はやはり強いものがあります。

 色々と不満はありますが,それでもやはり期待は大きいプロジェクトではあります。LIV MOONが成功すれば,国内にもシンフォニック・メタルという素敵な音楽が根付く可能性があるだけに,今後を見守っていきたいところです。
posted by 森山 樹 at 21:29| Comment(2) | TrackBack(0) | 感想
この記事へのコメント
すっっごく気になってたんですよ!
だけど森山さんのレビューを読んで、
NIGHTWISHのような音楽性を想像していたので、
ちょっと合わない気がしました^_^;

Posted by アンジェ at 2010年01月16日 10:06
>アンジェさん
NIGHTWISHとは意識的に似せていない気がします。
決して悪い音楽ではないのですが,
シンフォニック・メタルとして聴くには辛いですね。
Voの力量は十分だと思うので今後に大いに期待します。
Posted by 森山 at 2010年01月17日 13:03
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