2009年08月02日

CHILDREN OF THE DARK WATERS / ETERNAL TEARS OF SORROW

〈2009年感想 4枚目〉
彼らは慟哭と絶望の湖へ希望を求め彷徨い続ける……
チルドレン・オヴ・ザ・ダーク・ウォーターズ
チルドレン・オヴ・ザ・ダーク・ウォーターズ
  • アーチスト: エターナル・ティアーズ・オヴ・ソロウ
  • 発売元: マーキー・インコーポレイティド
  • 価格: ¥ 2,700
  • 発売日: 2009/06/24

01. Angelheart, Ravenheart
02. Baptized By The Blood Of Angels
03. Tears Of Autumn Rain
04. Summon The Wild
05. Sea Of Whispers
06. Midnight Bird
07. Diary Of Demonic Dreams
08. When The Darkest Night Falls
09. Nocturne Thule
10. Vilda Mannu(Bonus Track)
11. Sea Of Whispers(Karaoke Version)(Bonus Track)

 ノルウェー産メロディック・デス・メタル・バンドの6thアルバム。ちなみにこのバンドの作品を聴くのは今作品が初めて。元より北欧系叙情派デス・メタルは大の好物なのですが,これまでETERNAL TEARS OF SORROWの作品を聴く機会には巡り合っていませんでした。ですから,今作は非常に楽しみにしておりました。
 哀愁と激情に満ちた暗黒趣味の音楽性は大変に好み。如何にも北欧のバンドらしい叙情性も心に響きます。美しい入りから激しい音楽に移るという展開の曲が多いのですが,その耽美さと勇壮さが矛盾することなく同居しており,その慟哭美が本当に素敵。なお,一部の楽曲には女性VoとしてAMBERIAN DAWNのHeidi Parviainenが参加している模様。決して目立ってはいませんが,その官能的とも言える麗しい声が折々に楽しめます。それにしても北欧の荒涼たる雰囲気を見事に醸し出す冷たい質感が本当に好み。とりわけ,Janne Tolsaの織り成すキーボードが秀逸。絶望的なまでに闇に捕らわれた悲劇的な世界の創出にはこのキーボードが果たす役割があまりにも大きく感じます。
 お気に入りは冷たく激しい#3や幻想的で穏やかな旋律から一転して勇壮感溢れる劇的な展開が魅力の#8,あるいは典型的な叙情系メロデッィク・デス・メタル曲の#11など。慟哭に満ちた重く硬く冷たい質感に心奪われる#6もいいですね。女性Voの妖しい歌声が魅力の#4や寂寞感のあるバラード曲#5も捨て難い。基本的にどの曲も個性的で蠱惑的であります。もっとも,#11は蛇足な感もあり。
 まさに期待に背かぬ素晴らしい作品でした。前作も方向性としては今回とほぼ同一ということなので,何れ聴いてみるつもりです。このように好みのバンドが多数生まれる北欧の土壌に非常に興味があります。いつか彼の地を訪れて実際のところどれくらいHMが文化として根付いているのか確かめてみたいものです。
 余談。作品の世界観を如実に表すジャケットアートが秀逸。これ以上に似つかわしいジャケットもなかなかないのではないでしょうか。センスがいいよね。
posted by 森山 樹 at 21:07| Comment(2) | TrackBack(0) | 感想
この記事へのコメント
こんにちは。

こちらのアルバム、すごく気になっていたのですが(ジャケットアートも込みで)
森山さんの感想を拝見したらさらに興味が(^^)
ジャケットアートと音楽の統一感が感じられます。そういうところもとても惹かれます。
って、まずは購入して自分の耳で確かめないと…ですね。
自分、北欧のバンドを聴いてメタルに嵌ったので、森山さん同様、いつか彼の地を訪れてメタルをはぐくんでいる文化を確かめたいと希望しています。
Posted by 奈緒美 at 2009年08月04日 16:20
>奈緒美さん
ETERNAL TEARS OF SORROW素晴らしく良かったですよ。
冷たい叙情性に満ちた旋律が最高です。
是非とも御一聴してみてください。
お勧めです。

北欧系HMっていいですよね。
英国ともアメリカともドイツとも違う音楽性が魅力的です。
本当にいつか彼の地を訪れたいものです。
Posted by 森山 at 2009年08月05日 08:14
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